在宅デスク実測レビュー

ミニPCの静音性をdBで実測する方法

「静音設計」の中身をスマホの騒音計アプリで距離1m・実測。アイドル時と負荷時、8dBの差の正体。

本記事はアフィリエイトリンクを含みます(PR)。

在宅ワーク中、ふとした瞬間にPCのファン音が気になったことはないだろうか。Web会議中、相手にファンの音が聞こえていないか不安になる。深夜に作業していて、家族が寝ている部屋の隣でPCを使うのが気まずい。「静音設計」とカタログには書いてあっても、具体的に何dBなのかは載っていないことが多く、結局「使ってみないと分からない」まま買うしかない——という悩みは根強い。

そこで実際にGMKtecミニPC(A8-004対象機種)を、スマホの騒音計アプリを使って距離1m・同一室内という条件で実測した。

測定条件

今回測定したのはアイドル時動作音と負荷時動作音の2項目。スマホの騒音計アプリを使用し、同一室内・PCから距離1mの位置で計測した。専用のデシベル計ではなく簡易計測のため、業務用の精密測定と比べれば誤差はある前提で見てほしい——これは実測データを出す上で正直に開示しておきたい限界のひとつだ。

  • 使用機材:スマホの騒音計アプリ(専用のデシベル計ではなく、キャリブレーション機能を持つ簡易計測)
  • 測定対象:GMKtecミニPC(A8-004対象機種)
  • 測定条件:同一室内・PCから距離1mの位置・同一時間帯

実測結果:状態別の動作音

状態動作音
アイドル時(何もしていない状態)30dB
負荷時(Cinebench R23実行中)38dB

数値だけだと感覚がつかみにくいので、一般によく知られている目安と並べてみる。図書館の館内や静かな住宅街の夜間は40dB前後と言われることが多い(これは広く知られている一般的な目安であり、当社が独自に測定した数値ではない)。つまりアイドル時の30dBは、その目安よりさらに静かな部類に入る。一方、Cinebench R23でCPUに全力の負荷をかけた38dBでも、40dBの目安をわずかに下回る水準にとどまった。「静音」という言葉だけでは分からない、体感の変化量がここにある。

アイドル時と負荷時で8dB差

アイドル30dBから負荷時38dBまでの差は8dB。一般に「10dB増で体感約2倍」という目安が知られている(これも広く使われている一般的な目安であり、当社の測定値ではない)。実際、Cinebenchを走らせた瞬間にファンの回転数が一段上がる音の変化がはっきり分かった。動画編集やベンチマークのような重い処理を継続的に行う人ほど、この負荷時の38dBを基準に静音性を判断したほうが実態に近い。

競合記事との違い

上位検索結果を調べた限り、「ミニPC」を対象にdBの実測値を明示していた記事は上位20件に1件も存在しなかった。企業メディアの中にはPCパーツ単位(CPUクーラー・ケースファン)でのdB実測表を持つところはあったが、ミニPC本体を対象にした実測はなく、多くは「静かです」「気にならないです」という定性的な結論を先に述べるだけで終わっていた。結論を定性表現で終わらせず、dBの実測数値をセットで開示する、という点が今回の記事の核である。

在宅デスクの機材選びを比較でまとめた記事は在宅デスク向けミニPC比較(消費電力・騒音・ベンチマーク実測)にまとめているので、機種選定から知りたい場合はそちらを参照してほしい。

まとめ

  • アイドル時30dB/負荷時(Cinebench R23実行中)38dBと、負荷の有無で8dBの差がある
  • 図書館の館内・静かな住宅街の夜間(一般に40dB前後とされる目安)と比べても、アイドル時はそれより静か
  • 「静音」というカタログ表記だけでは、負荷時にどこまで音が上がるかは分からない